| こちらの記事はPMCラダー屋へ過去にお問い合わせいただいた内容をもとに、Q&A形式にして記事を作成したものです。内容について同様のご質問、お問い合わせなどで参考になるかもしれません。この内容はお問い合わせ内容に関するすべての情報を網羅しているわけではなく、その時点での回答を含めて構成されています。新しい情報、完全な情報をお求めの場合はお問い合わせフォームからお問い合わせください。 |
お問い合わせ内容
お客様の設備は、庄田鉄工製の木工機(約30年前のもの)で、制御にはFANUC 0Mが搭載されています。
以前はDNC運転(パソコンやデータ送信機からGコードを直接読み込んで運転)とメモリ運転の両方が可能でしたが、以下の経緯でDNC運転が使用できなくなったとのことです。
現在の状況
- 機械が動かなくなり、庄田鉄工とFANUCに問い合わせ
- FANUCがメモリ運転やJOG運転などを復旧
- しかし、DNC運転のためのラダーが組み込まれたROMデータは庄田鉄工が作成したもので、対応が不可能と言われる
- 庄田鉄工に再問い合わせするも、古すぎて以前のROMのデータが廃棄されており、対応不可
このため、「DNC運転を復旧できるようなプログラムを含んだ新規ROMを作成してほしい」とのご相談をいただきました。
FANUC 0MでDNC運転ができない原因
DNC運転が機能しなくなった原因として、次の2つが考えられます。
① PMCラダーが記録されたROMが故障している
PMCラダーは、NC装置と機械をつなぐ「制御プログラム」のようなもので、これが機能しなければDNC運転ができなくなります。
FANUCの報告書によれば、PMC-ROMは機械に取り付けたままの状態だったため、修復できる可能性があります。
② ROMが取り外されて廃棄された
庄田鉄工の対応履歴から、「標準ラダーで運転させるためにROMを取り外した可能性がある」とのことでした。
この場合、元々のラダーで実装されていた機能が失われているため、必要な部分を追加する必要があります。
対応方針
1. まずは実機調査
現地訪問し、PMC-ROMが正常に動作するかどうかを確認。
→ もし復旧可能ならば、DNC運転をできるように再調整する
→ 復旧不可能ならば、新規ROM作成を検討
2. ROM作成が可能かどうかの判断
ROMを新規作成する場合、以下の情報が必要になります。
✅ ラダー図(ただし今回はすでに廃棄されている)
✅ 旧ROMのバックアップ(存在しない可能性が高い)
✅ 機械の動作仕様(これをもとにラダーを1から設計する必要がある)
ラダー図面がないため、実機調査の結果次第で作業の可否を判断することになることを伝達。
まとめ
✅ DNC運転ができない原因は、PMC-ROMの破損または取り外しの可能性が高い
✅ まずは実機調査を行い、復旧可能かどうかを確認する
✅ ラダー図がないため、完全新規作成の場合は設計からの対応が必要
今回のように、古いFANUC 0M搭載機でDNC運転ができなくなった場合、PMCラダーの復旧が鍵となります。
同様のトラブルでお困りの方は、ぜひご相談ください!
本件は、破損したROMからデータサルベージできたため、そのまま新しいROMを作成して設備運転にこぎつけました。