Q&A

FANUC PPR 紙テープパンチャーリーダーの接続方法と使用方法

こちらの記事はPMCラダー屋へ過去にお問い合わせいただいた内容をもとに、Q&A形式にして記事を作成したものです。内容について同様のご質問、お問い合わせなどで参考になるかもしれません。この内容はお問い合わせ内容に関するすべての情報を網羅しているわけではなく、その時点での回答を含めて構成されています。新しい情報、完全な情報をお求めの場合はお問い合わせフォームからお問い合わせください。

Q: FANUC PPR 紙テープパンチャーリーダーを使って、自由に穴のパターンを開けることはできますか?

A: はい、可能ですが、いくつかの条件があります。

お客様のご要望は、以下のような内容でした。

デモ的な用途で紙テープパンチャーリーダーを使用したい
WindowsやDOS上でプログラムを作成し、自由に穴のパターンを開けることができる環境を構築したい
どのようにPCと接続し、どのようにテストされたのか知りたい

この目的に適した環境を整えるためには、使用するソフトウェアや接続方法の選定が重要になります。


Q: どのような環境でFANUC PPRの通信テストが行われましたか?

A: 以下の環境で社内テストを行いました。

🔹 PC: NEC PC-9821 Ne2
🔹 OS: MS-DOS 6.2
🔹 通信ソフト: NEEDS(NC通信用のソフト)

NEEDSは、NC装置との通信に特化したソフトウェアで、MS-DOS環境で動作し、FANUCの機器との通信に適しています。


Q: FANUC PPRをWindows環境で使用することは可能ですか?

A: 可能ですが、対応するソフトウェアやケーブルの準備が必要です。

現在、NEEDSのようなソフトは主にMS-DOS環境で動作するため、Windowsで同様の通信環境を構築するには、以下の点を検討する必要があります。

Windows対応のNC通信用ソフトを探す
✅ またはMS-DOSエミュレーター(DOSBoxなど)を利用し、DOS環境を仮想的に構築する
USB-シリアル変換アダプターを使用し、PCとPPRを接続する

Windows環境では、シリアル通信の設定や、対応するソフトウェアの選定が重要になります。


Q: FANUC PPRとPCの接続方法は?

A: RS-232Cのシリアル通信を使用します。

FANUC PPRとPCを接続する際は、以下のポイントを確認してください。

🔹 使用する通信ポート: RS-232C(シリアル通信ポート)
🔹 通信設定: ボーレート、パリティビット、ストップビットなどの通信プロトコルの一致が必要
🔹 ケーブル: RS-232C規格に準拠した接続ケーブルを用意

RS-232Cポートを持たないPC(特に最新のWindows PC)では、USB-シリアル変換アダプターを使用して接続することが一般的ですが、場合によっては通信がうまくいかない場合があります。


Q: FANUC PPRで使用されるテープコードの仕様は?

A: 標準的なNCコード(ISO)に準拠しています。

パンチカードに記録されるコードは、通常はNCプログラムに基づいています。
FANUCの紙テープリーダーは、通常、EIA(Electronic Industries Alliance)やISO(International Organization for Standardization)のNCコードに対応しています。

この仕様に基づいて、PC上でGコードによるプログラムを作成、またはパンチしたい文字列を作成し、それをFANUC PPRへ送信することで、自由に穴のパターンを設定できます。


Q: 簡単なプログラムを作成する方法は?

A: Gコードを使用し、手動で作成することが可能です。

簡単なプログラムであれば、以下のような基本的なGコードを記述することで、希望のパターンを作成できます。


G90 ; 絶対座標指定
M03 ; 主軸回転開始
G01 X10.0 Y10.0 F100 ; X10 Y10 へ移動
M30 ; プログラム終了

作成したGコードを、FANUC PPRへ送信することで、紙テープへのパンチングが可能になります。


Q: 参考資料はありますか?

A: テープコードに関する資料は提供可能です。

弊社では、テープコードに関する技術資料は所有しているので、その部分を抜粋して閲覧していただくことはできます。
詳細な仕様や設定方法については、お問い合わせいただければ対応可能です。


まとめ

FANUC PPRの使用について

デモ的な用途で使用可能
PC-98(MS-DOS環境)でテスト済み
Windows環境でも適切なソフトを使用すれば可能

接続方法について

RS-232Cシリアル通信を使用
通信設定(ボーレートなど)の調整が必要
USB-シリアル変換アダプターで接続も可能。ただし使用するデバイスによっては通信が安定しない事があります。

プログラム作成について

Gコードなどを記述して自由なパターンを作成
標準的なNCのコード体系に準拠
必要に応じて技術資料は提供可能

FANUC PPRを活用したデモ環境の構築についてご興味がある方は、お気軽にご相談ください! 😊

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