PMCという3文字アルファベットですがインターネットで調べたりすると、巷ではいろいろな意味で使われているようです。
ここで、弊社のサイトタイトルにもなっているPMCラダー屋のPMCについてお話ししたいと思いますが、その前に私たちのやっていることを少し理解していただきたいので、前置きをさせてください。
まず、私たちは機械設備の電気制御に関する業務を行っています。電気制御といってもいまひとつピンとこないでしょうが、簡単に言えばあなたが、
- 何かのスイッチを入れる
- 何かの機械が動く
- はい、できあがり!
これが電気制御です。
とてつもなく簡単な説明でした・・・ (電子制御とか、シーケンス制御とか 言い方は少しずつ変わりますが、今はだいたい似たような物と考えておいてください)
例えばパン製造器だったら、
- 原料から粉をひいて
- 水やその他の材料を順に混ぜて撹拌し
- 発酵のために時間をおいて
- その後ヒーターなどで加熱して
- 温度が上がりすぎないように調整し
- ほどよい時間で焼き上がり!
- と同時にブザーやランプでお知らせします。 ・・・といった感じでしょうか。
これが、最初の説明の「2.機械が動く」の部分に集約されているわけです。
パッと見てすぐに物の変化がわかることもありますが、制御の大半は「見えない部分」で行われています。
つまり、舞台裏で次の出し物を順番に出すよう、首尾良く準備をする裏方です。
あらかじめ決まった手順に従いつつも、その時々の状況に合わせて調節したり、中断したりといったことがプログラムされているということです。
舞台や公演、運動会なども「式次第(プログラム)」がありますよね。
とうぜん、見えない部分だからといって、手抜きで動かすわけにはいきませんから、きちんとした物(プログラム)をつくらなければなりません。
このプログラムがだめなときは、パン製造器だったらおいしいパンにならなかったとか、黒焦げになった、火事になった・・・などという結果もありますね。
それがもっと大きな工場の大きな設備だったらどうでしょう?
作業している人が、まちがってスイッチを入れたり(切ったり)したときに、自分や他のだれかがケガをしたり、最悪の場合には命を失う事故になることも考えられます。
人間のミスだけでは無くて、機械の故障がそういった事故になることも多いものです。
ちょっと怖いですね。
さて、このように電気制御は生活の身近なところから、一般の人には普段見ることの出来ない大規模な工場内設備にまで、幅広い活用がされている技術です。
正常に動いているときだけでなく、何か不測の事態が起きたときには、常に安全を確保しなければならないという、非常に重要なシステムなわけです。ご理解いただけたでしょうか?
ちょっと長い前置きでしたが、本題です。
サイトタイトルにあるPMCとは、
P(Professional)・・・プロとしての意識、自覚、責任を持って
M(Meet,Manufacturing)・・・製造業、製造された物、それらに関わる人との出会い
C(Complement,Consulting)・・・不足部分を補えるように、コンサルティングしていく
という、私たちの仕事に対する心意気を表すために名付けています。
ファナックさんのCNC装置にもPMCというものがありますが、こちらは Programmable Machine Controller(プログラムできる機械制御装置)の省略形と思われます。
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